Diskah(田中大輔)氏の写真集、『LOST and HOLD』になります。
Diskahが ”最も濃密な時を過ごしていた” 90年代~00年代に撮影された140点以上の秘蔵写真 (LOST) で構成される写真集です。
一連の写真群は、弱冠二十歳の写真家、中嶋琉平の手によって長い時を経て現像 (HOLD) されました。 ? 写されていたのは、街に渦巻く研ぎ澄まされた危うい匂い、そして荒々しくも華麗な路傍の品性。 またそれらとは一見無関係に、しかし同じ世界線に共存する人々が織りなす穏やかなる殺風景。 あるいは、家族と愛。 ある種の覚悟を持ちながらも、あくまで市井に生きる者だけに宿る視座が確かに焼き付けられ、 アレて・ブレて・ボケたモノクロームのヴィジュアルに混じって「スタイル」として溢れてきます。 ?
何をどのように撮影するかは写真をアートとして成立させるための前提でしかありません。 肝心なのは「誰が」撮ったか。Diskahはそれを体現することのできる稀有な作家の一人です。
144ページ ソフトカバー